「NFTを始めてみたいけど何から勉強したらわからない」
「NFTってそもそも何なのか?調べてみてもよくわからない」
NFTをこれから始めたいぞって人に良くある悩みだと思います。始めてみたいけど、そもそもNFTが何のか?理解をしていないと始めるのに尻込みしてしまいますよね。
今日はそんなこれからNFTを始めてみたい人に向けて、そもそもNFTとは何なのか?を図解付きで詳しく紹介していきたいと思います!
<この記事を最後までご覧頂くと>
- NFT と言う言葉の意味が分かる
- NFT の何が凄いのかわかる
- NFT に何故価値がつくのかわかる
- NFT の今後の展望がわかる
NFT とは何か?
NFTとはどういう意味か?
NFT は [Non-Fungible Token] (ノン・ファンジブル・トークン) の略です!
Non-Fungible Token は日本語で「非代替性トークン」 と直訳されます。
って、NFTを調べると大体最初はどのサイトでもこのように説明をされています。いきなりNFTとはノンでファンジブルなトークンであるなんて言われてもチンプンカンプンですよね。ごめんなさい。
順を追って説明していきましょう。
NFTの「T」!Token(トークン)とは何か?
まずこの「NFT」のTにあたる[Token(トークン)] から紹介していきます。
あまり聞き馴染みがない言葉ではありますが、実は私たちの身の回りにはたくさんの「トークン」が存在していて、皆さん日常的に「トークン」を利用しています。
「トークン」は「概念を具体化し扱いやすくしたもの」の総称だとお考え下さい。
一番身近な「トークン」の代表例は「お金」です。
例えば100円玉は「100円分の価値」と言う概念を「硬貨」として具体化し、扱いやすくしたトークンであると言えます。
硬貨や紙幣に限らず、「ポイント」も同じようにトークンであると言えますね!
NFTの「F」!Fungibility(代替性)とは何か?
では、次にNFTのF = Fungibility(代替性) とは何か?
これはそのまま文字通り「代わりが効く事」 を表しています。
先ほどの硬貨を例にしてみましょう。太郎君が100円玉を持っています。
そこに同じく100円玉を持った花子ちゃんがやってきます。
すると太郎君が「100円玉を交換しよう!」と言い始めました。
はい。この交換には全く意味はないですね。太郎君と花子ちゃんも何とも言えない雰囲気になってしまいました。
このように硬貨や紙幣は交換や入れ替えを行っても全く支障がない仕組みになっています。
これがFungibility(代替性)の「代わりが効く」と言う意味ですね!
NFTの「N」!Nonとは何か?
最後にNFTのN = Non (非) とは何か?
Nonには「替えが効く硬貨や紙幣のようなトークン」を否定する意味合いが持たされています。
では日常生活における例はどのようなものか。例えばライブのチケットがわかりやすいです。
太郎君はあるアーティストの端っこの席のライブチケットが当たりました。
チケットは「ライブに参加できる権利」と言う価値を具体化したものなので、トークンであると言えますね。
しかしそこに「最前列」のチケットもった花子ちゃんが現れます。
可愛い顔してとんでもねぇマウンティングをぶちかましていく花子ちゃん。なかなかの猛者ですね。
思わず交換を懇願する太郎君ですが、アッサリ断られてしまいました。
このようにライブのチケットは同じチケットでも、1枚1枚で席や日時が異なるので「替えが効かない」トークンになっていると言えます。
このように替えの効かない唯一無二のトークンを 「Non-Fungible Token」の頭文字を取ってNFTと呼びます。
NFT は何が凄いのか?
NFTの意味合いがふんわりご理解いただけたかなと思います。
では次にNFTは一体何がすごいのか?を紹介していきましょう。
NFTが登場する前の世界
少し時間を遡って、NFTが登場する前の世界の話をしてきます。
インターネット上で取り扱うデータはNFTが登場するまで、簡単に複製できてしまうため、データ自体に価値を付ける事は難しいとされてきました。
どういうことか?再び大人になった太郎君に出てきてもらいましょう。
太郎君は大人になってからはイラストを描くことに熱中し、寝る間も惜しんでイラストを描いていました。
こうして太郎君の並々ならぬ努力によって、渾身の一作が生み出されたとします。
しかし、太郎君の力作はインターネット上にアップロードした途端、誰でも簡単に複製(コピー)が行えてしまいます。
こうなってしまうと、太郎君が必至の思いで書いたイラストは価値を持たなくなります。
何故ならインターネット上の画像は複製が可能で、誰でも簡単に無料で手に入れられてしまうからですね。
現実世界でも誰でも無料で簡単に手に入る物にわざわざお金を払う人はいないでしょう?
NFTが登場した後の世界
ではNFTが登場した後の現在においてはどうでしょうか?
今度は太郎君は新作のイラストをNFT化して公開しました。
太郎君が書いた渾身の一作はNFTにすることで替えの効かない唯一無二のトークンが付与されます。
これにより結果として太郎君の作品は「オリジナルであると言う事」と「自身が所有者であるという事」を証明できるようになります。
するとどうなるのか? もし太郎君が書いた渾身の一作がコピーされてしまったとしても、太郎君自身が持っているイラストが本物であると証明することができ、他のコピーは全て偽物であると区別することができるようになります。
このようにNFTが生まれた現在においては、本物か複製かを全く区別が出来なかった頃と違い、インターネット上でもデータ1つ1つをそれぞれ個別の存在として扱う事が出来るようになったと言えます。
何故 NFT には価値がつくのか?
前項までの説明でNFTによってインターネット上のイラスト等のデータに「オリジナルである証明」と「自身が所有者である証明」が出来るとふんわりご理解が頂けたかなと思います。
では次に、何故NFTには価値がつくのか?をもう少し掘り下げて紹介していきましょう。
NFT に良くある勘違い
前段としてNFTに良くある勘違いについてお話をさせてください。
NFT自体は「コピーを禁止する技術ではない」と言う事です。
どういうことかと言うと、例えば先ほどの太郎君のイラストも、NFTにしたからと言ってコピーが出来なくなった訳ではございません。これまで通り、誰でも簡単に太郎君の作品をコピーして手に入れる事ができます。
しかしそれはあくまでもイラスト自体の複製でしかありません。
太郎君の持つ本物であるという証明自体は絶対に複製ができないようになっています。
NFTは「本物」であるという証明に価値がついている
でも、結局コピーが簡単にできるなら価値はつかないんじゃないか?って思われちゃいそうですが、そんな事はございません。
モナリザを例にして紹介していきましょう。
モナリザは現在、フランス・パリにあるルーブル美術館に展示されています。
世界で最も価値のある美術品とされていて、もしも市場に出ればその価値は7~8億$ になると言われています。
ではこのモナリザですが、当然本物は世界に1点しかございません。しかし、モナリザの贋作(偽物)は手に入れようと思えば誰でも簡単に手に入れる事ができます。
例えばAmazonで調べてみるだけでもモナリザの絵画の偽物は2000円位で売ってますし、ホームセンターでもモナリザのポスターが売ってるのをたまに見かけます。
インターネット上でも簡単に画像を手に入れる事ができますし、持とうと思えば誰でも簡単にモナリザの絵をデータでもポスターでも絵画でも手に入れる事ができます。
しかし、誰でも簡単に複製ができてしまったとしてもルーブル美術館にあるモナリザの価値が落ちる事はありません。何故か? それはルーブル美術館に展示されているモナリザが本物で、他は全て偽物であると区別ができるからです。
このように、現実においても美術品は鑑定して証明を行うことにより、本物であるということに価値がつきます。
NFTはこの証明をデジタルの世界において実現している技術で、本物であるという証明(NFT)に対して現実と同じように価値がつくのは当然と言えるでしょう。
NFTを持つとどうなるか?
それでは実際に「NFT」を持つとどうなるのか? についてお話をしていきたいと思います。
NFTはデジタル上の資産になる
NFTを所有するというのは言うなれば「デジタル上に資産を持つ」と言い換える事ができます。
デジタル上の単なるデータが資産になるのか? と疑問に思われるかもですが、再び太郎君を例にして紹介していきましょう。
太郎君は自身が生み出した渾身の一作を100円位でNFTとして販売をしました。
あまり売れる気配がなかったのですが、見かねた花子ちゃんが別に全く欲しくはなかったけど「100円なら買ってやるわ!」と言ってくれました。
そしてその後、太郎君はメキメキと絵師としての頭角を現し、沢山のファンに応援されて、沢山の名画を世に生み出したとします。
こうなると太郎君が絵師として初めて描いたリンゴの絵の価値も自然と高まります。
ここぞとばかりに花子は「太郎先生の初期のイラストのオリジナルを100万円で売ったるわ!」とマーケット上に太郎君の絵を出品しました。
実際に100万円で売れるかはともかく、ファンであれば大好きな絵師さんの初期イラストのオリジナルはお金を出しても欲しいと思えるでしょう。
NFTは現実に存在する物と同等に扱う事ができる
これまで紹介してきたように、NFTは現実に存在する物と同様に所有したり、買ったり売ったりする事ができます。
しかしそれだけではございません。NFTには現実よりも優れた点がいくつか存在します。
NFTが優れている点①: 劣化をしない
そう。NFTはデータなので当たり前ですが劣化しないという事ですね。
これはデジタルなデータならではの現実にはない大きなメリットと言えます。
現実に存在する物は全て例にもれず時間の経過と共に劣化をします。使えば使うほど摩耗します。
そして基本的には劣化をすると物自体の価値は新品の時よりも落ちます。
しかし、NFTのデータは例えばどれだけ閲覧しても、どれだけSNSのプロフィールにしたとしても劣化・摩耗をすることはありません。そうした面でも、NFTは資産性を保ちやすいと言えるでしょう。
NFTが優れている点②: 場所の制約を受けずに販売できる
現実の世界において他人に物を販売すると、どのような手間が発生するでしょうか?
例えばメルカリで物を販売した時は商品が売れてから販売者側で商品を梱包し、それを何かしらの手段で輸送し、購入者の手元まで届ける必要があります。
しかし、NFTはデータなので現実とは違い、場所の制約を受けません。
地球の裏側に住んでいる人がNFTを買ってくれても、即座に購入者のデータの所有権が移る形になります。
NFTは今後伸びるのか?
最後に今後のNFT市場は伸びるのか!についてお話していきます。
NFTは「オワコン」と言われがち
NFTは一時期、物凄い勢いで価値が高まった時期がありました。
それは実は新型コロナウィルスの蔓延が要因の一つにあったと言われています。
当時、新型コロナウィルスの感染拡大が一気に広まり、世界中で外出を控えて家に籠るようになりました。
家に籠っていると自然とネットに費やす時間も増えるので、家で暇を持て余して当時話題に上がっていたNFTでもやってみるかとなって広まったのが一因と言われています。
あとは丁度、2021年の年明け位にNFTの売買に利用する仮想通貨が激しく値上がりしたのですが、その時に仮想通貨長者になった人が使うお金の対象として「新しいテクノロジー = NFTアート」 に手を出し始めたとも言われています。
その頃に比べるとNFTの現在の勢いは確かに失速していると私も思います。
長期的に見ると成長する一択だと思う
今はオワコンなんて言われがちですが、今後のNFT市場は色んな調査会社が展望を予想しているけど、大体が今後もドンドン伸びていくだろうと調査結果を報告しています。
調査会社の結果だけ載せても「へぇー」って感じですよね。
ここからは私の個人的な考えです。
個人的にはNFTが衰退する事はないと思ってます。むしろ、これからドンドン企業や芸能人の参入も増えて、ますます成長していく事になるでしょう。
デジタル空間で過ごす時間は今後も増える
ひと昔前に比べると私達がスマートフォンやパソコンを利用し、インターネットを介して「デジタルな空間」で過ごす時間は各段に増えています。
時間があればSNSをチェックするし、一日に何度もLINEで人とやり取りするし、実際の店舗には行かず欲しいものがあればAmazonや楽天で買い物をする。
一日に何時間もスマートフォンを操作するのはもはや当たり前で、むしろ現実よりもデジタルな空間での活動の方が活発になっている人も多くいます。
こうしたデジタルな活動が今後縮小していく事はまずありえない。今更ネットもSNSもYouTubeもない世界には戻れないでしょう? 言うなれば昨今はデジタル空間も現実と同等の影響力を持ちつつあると私は感じています。
そうした中でデジタルな空間で「データを所有できる」技術であるNFTはドンドンその活用が増えて、必ず伸びていく市場であると私は考えています。
芸能人や企業がインターネット上で配布するデータはNFT化するのが当たり前となる時代はきっと来るでしょう。そうした時に、それらを買い求める人が追随してNFTを始めるようになり、じわじわと世の中に浸透していきます。いずれはSNSで「NFTのアイコンじゃない人は信用できない」なんて、価値観が増えてくる可能性だってあるでしょう。あくまで可能性の話ではございます。
まとめ
最後までご覧になって頂きありがとうございます!
<本日の記事のまとめ>
① [NFT] は一言で言うとインターネット上でデータを所有する技術
② [NFT] はデジタル上の資産として価値を付けられる
➂ [NFT] は今後も成長が見込まれる市場である
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