Midjourneyに、ついに「画像を動画化する」新機能が登場しました。
その名も「Image-to-Video」。AIが自動で画像に動きをつけ、まるでアニメーションのように仕上げてくれるこの機能は、生成AI初心者から動画クリエイターまで幅広いユーザーにとって注目のアップデートです。
使い方はとても簡単で、「Animate」ボタンを押すだけ。動きのパターンも選べるため、シーンに合わせた演出も可能です。さらに、過去にMidjourneyで作成した画像はもちろん、NijiJourneyで生成したアニメ調のイラスト画像も動画化できる点も大きな魅力。
本記事では、Image-to-Video機能の概要から操作手順、設定のコツ、注意点まで、初めて使う方にもわかりやすく解説していきます。
静止画が動き出す驚きを、ぜひあなたも体験してみてください。
Image-to-Videoとは?
Midjourneyの「Image-to-Video」は、AIが画像に動きを加えてアニメーション風の短い動画を自動生成する新機能です。これまでMidjourneyは静止画に特化していましたが、このアップデートにより、一枚の画像から物語性や臨場感のある表現が可能になりました。
操作はシンプルで、画像の下に表示される「🔁 Animate」ボタンをクリックするだけ。

AIが画像の構造や内容をもとに、カメラワークのような動きや、髪・服・背景などの要素を滑らかに変化させる映像を生成します。
また、以下のような特徴があります:
- ✅ 生成済みの画像でも利用可能
過去にMidjourneyで作成した画像をあとから動画化することができます。再生成の必要はありません。 - ✅ NijiJourneyの画像にも対応
アニメ風・イラスト調のキャラクターなど、NijiJourneyで生成した画像も同様にアニメーション化できます。動きがあることでキャラの魅力をさらに引き出すことが可能です。 - ✅ 生成される動画は約4~5秒の動画
最大4回まで延長でき、SNS用のループ素材やアイキャッチとしても活用しやすい長さです。
Image-to-Videoは、生成AIの可能性を広げる一歩であり、静止画の枠を超えた「動きのある表現」が誰でも手軽に楽しめるようになったと言えるでしょう。
操作方法:動画生成の手順(Animateの使い方)
Midjourneyの「Image-to-Video」機能は、シンプルな手順で動画化が可能です。以下では、初めての方でも迷わず操作できるように、画像生成から動画ダウンロードまでの流れを解説します。
▶ ステップ1:画像を生成 or アップロード
動画化するには、まず画像が必要です。対象となる画像は次の3パターンがあります:
- 🔹 Midjourneyで新しく画像を生成する
通常通り/imagine
コマンドなどを使って画像を作成します。 - 🔹 過去に生成した画像を再利用する
以前に作成した画像も、後から「Animate」機能で動画化可能です。 - 🔹 NijiJourneyで作成した画像
アニメ調・イラスト調の画像も対応しており、特にキャラクターの動きが際立ちます。
▶ ステップ2:「Animate」ボタンを押す
対象の画像が完成すると、画像の下部に 「🔁 Animate」ボタン が表示されます。
Createの画面から、対象の「Animate」をクリックするだけでOKです。

これをクリックするだけで、動画化プロセスが開始されます。
- 🎥 処理は数十秒〜1分ほど
- 🎬 自動で4秒の動画が生成され、再生される形式です
▶ ステップ3:動き方の設定(オプション)
「Animate」を押しただけでも、自動的にカメラワークやエフェクトが加えられた動画が生成されますが、より細かい動きの指定も可能です。
画像を選択し、右クリックをすると「Animate」から「Auto or Manual」と「Low Motion or High Motion」が選択できます。

「Manual」を選択すると、自動でプロンプトに画像が反映され、動きの方向性を指示する事ができます。

- 🛠 Motion Prompt(動きのプロンプト)を入力
例:a spinning camera
,wind blowing hair
,underwater drifting
など
→ 動きの方向性や雰囲気をカスタマイズできます。 - 🌀 Motion Mode(動作モード)の選択
- Low Motion:控えめで自然な動き
- High Motion:大胆でダイナミックな動き
▶ ステップ4:動画の確認とダウンロード
動画の生成が完了すると、再生プレビューが表示されます。

- 💾 保存したい場合は動画を右クリックしてダウンロード可能
- 📲 SNSや動画編集ツールにもすぐに利用できます
このように、MidjourneyのImage-to-Video機能は、誰でもすぐに始められる簡単な操作性が魅力です。
次章では、「High Motion」と「Low Motion」の違いについて具体例を交えて解説します。
アニメーション設定の違い:ハイモーションとローモーション
Midjourneyの「Image-to-Video」機能では、アニメーションの動き方を2つのモードから選ぶことができます。
それが **「Low Motion(ローモーション)」と「High Motion(ハイモーション)」**です。
ここでは、それぞれの特徴と活用シーンを紹介します。
🔹 Low Motion(ローモーション):自然で控えめな動き
特徴:
- カメラのパンやズームがゆるやか
- キャラクターや背景の動きも最小限
- 実写風や落ち着いた構図に向いている
おすすめシーン:
- 美しい風景画像(例:山、海、都市夜景)
- キャラクターポートレート(静かな表情を強調したい時)
- プロモーション素材や待機画面など
サンプルモーションプロンプト:camera slowly zooms in
, gentle wind in the background
🔸 High Motion(ハイモーション):ダイナミックで派手な動き
特徴:
- カメラの揺れや回転、急なズームが多め
- 髪・服・背景が大胆に動く
- 動きの激しいアニメーションを求めるときに最適
おすすめシーン:
- ファンタジー系の戦闘イラストやSF画像
- NijiJourneyで作成したキャラに動きを出したいとき
- 印象的なSNS投稿やYouTubeのイントロ素材など
サンプルモーションプロンプト:spinning camera
, dramatic panning
, energy flowing through background
🔁 どちらを選ぶべき?
迷ったら、まずはLow Motionで生成してみて、物足りなければHigh Motionに切り替えて試してみるのがオススメです。
両者の違いは「表現の強度」と「見る人への印象」に大きく影響します。
知っておきたい制限と注意点(2025年6月時点)
Midjourneyの「Image-to-Video」機能は非常に便利ですが、いくつかの制限や注意点があります。事前に理解しておくことで、よりスムーズに活用できます。
🔸 ① 生成される動画の長さは約4秒
- デフォルトでは約4秒間のループ動画が生成されます。
- 「Extend」ボタンを押すことで、**最大4回まで延長(最大約16秒)**できます。
- 処理時間が伸びる点には注意が必要です。
🔸 ② 利用プランと制限について(※重要)
- 「Image-to-Video(Animate)」機能は、2025年6月時点ではBasicプランでも使用可能です。Proプラン以上ではReraxモード(GPU時間を消費しないモード)の提供予定があります。
- 最新の利用条件については、Midjourney公式Discordの
#announcements
や公式サイトをご確認ください。
🔸 ③ モーションプロンプトの精度にはばらつきあり
- 手動で動きを指定しても、AIの解釈によって意図と異なる動きになることがあります。
- 特に複雑な構図や抽象的な動きは不安定になることがあるため、試行錯誤が必要です。
🔸 ④ 商用利用は利用規約を要確認
- 出力された動画も基本的にMidjourneyの画像と同様に商用利用可能です。
- ただし、生成に使用したアカウントの契約内容(プラン)や利用規約によっては制限がある場合があります。
- 商品化やクライアント案件への使用前には、最新の規約に目を通すことを推奨します。
活用アイデアと今後の展望
MidjourneyのImage-to-Video機能は、単に画像を動かすだけにとどまらず、クリエイティブな表現の幅を大きく広げてくれる可能性を秘めています。ここでは、具体的な活用シーンと、今後の進化の方向性について紹介します。
🔹 活用アイデア①:SNSで目を引くショート動画に
- 生成された動画は数秒ループで軽量なため、Instagramのリール、Xの投稿、TikTokの冒頭カットとして活用可能。
- 静止画よりも動きがあることで、スクロール中の注目度がアップします。
- 特に「キャラクターに命を吹き込むような動き」は視覚的インパクト大。
🔹 活用アイデア②:YouTubeやVlogの素材として
- オープニングやエンディングの装飾アニメーション素材として使えます。
- NijiJourneyなどで作ったキャラを動かして、VTuber風の映像素材にも応用可能。
- シネマティックな演出もMotion Prompt次第で表現可能です。
🔹 活用アイデア③:NFT・生成アートのアニメ化
- 静止画ベースで作っていたジェネラティブアートやNFT作品にアニメ要素を加えることで、作品価値が向上。
- ブロックチェーン上のアートに動きがつくことで、よりユニークな表現が可能になります。
🔮 今後の展望:より高度なアニメーションへ?
- 現時点ではカメラワークと簡易な動きが中心ですが、今後以下のようなアップデートが期待されます:
期待される進化 | 概要 |
---|---|
🎬 シーン間の連続モーション | 画像→動画→次の画像へ自然につなげる機能 |
🧠 Promptによる高度制御 | “キャラが笑う・歩く”など具体的な動作指定 |
🗣 音声や字幕との統合 | ナレーションやBGMと組み合わせた映像作品の生成 |
Midjourneyは今も急速に進化しており、「Image-to-Video」機能はその一歩にすぎません。動画生成の敷居が一気に下がった今、クリエイターは“アイデアと操作”だけで映像を生み出せる時代に突入しています。
まとめ
Midjourneyの新機能「Image-to-Video」は、誰でも簡単に画像からアニメーション動画を作成できる革新的なツールです。
「Animate」ボタンひとつで、これまで静止していたAI画像が動き出し、より豊かな表現やインパクトのあるコンテンツ制作が可能になります。
さらに、過去に生成した画像やNijiJourneyのイラストも動画化できる点は、既存の資産を活かす上でも大きな魅力です。
✅ 本記事で紹介したポイントまとめ
- Image-to-Videoとは?
Midjourneyで生成した画像に動きを加え、短い動画を作成できる新機能。 - 操作方法はとても簡単
「Animate」ボタンを押すだけ。オプションでモーション設定やプロンプトも追加可能。 - アニメーションは2モード
Low Motion(自然な動き)/High Motion(ダイナミックな動き)から選択できる。 - Basicプランでも利用可能(2025年6月時点)
最も安価なBasicプランでも、Image-to-Video機能は利用可能。 - 活用方法も多彩
SNS用動画、YouTube素材、キャラアニメーション、NFT演出など幅広く応用可能。
今後もMidjourneyは進化を続け、より高度な動画表現が可能になることが予想されます。
ぜひこの機会に、あなたのAI画像に“命を吹き込む”体験をしてみてください。
オススメ記事
本ブログでは様々なAIツールに関する記事を公開させて頂いております。
良かったら他の記事もご覧になって頂けると幸いです。


What is モヘロー
主にAIやNFTに関する活用を紹介するブログを書いています。
ブログの更新状況、その他AI関連のアプデ情報発信はXアカウントでも行っております!
AI情報を早期にキャッチアップされたい方は是非こちらからフォローお願いします!
コメント