Midjourneyを使い始めたは良いものの…思う様な画像が生成できない!
細かいパラメータが沢山あって、何が何やらよくわからない…!
そんなMidjourney 初心者の方はブックマーク必須!
パラメータの使い方を知っておけば作りたい画像も思いのまま!意外と知られていない、隠しパラメータ的な存在もあるので、Midjourneyマスターを目指している方は是非、本記事をご覧になっていってください。
Midjourney パラメータ一覧
まず最初に、Midjourney で使える全パラメータの一覧がこちらになります!
一部はWeb版でも画面上には表示されておらず、プロンプト構文を入れて始めて動作させる事ができるパラメータも存在しています。
パラメータ名 | プロンプト構文 | 効果 |
---|---|---|
Aspect Ratio (アスペクト比) | –aspect or –ar | 画像の縦と横の比率指定 |
Chaos (カオス値) | –chaos or –c | 画像のカオス値の指定 |
No (ネガティブプロンプト) | –no | イメージに不要な要素の指定 |
Personalization (パーソナライゼーション) | –profile or –p | パーソナライゼーションプロファイル またはムードボードの参照 |
Quality (クオリティ) | –quality or –q | クオリティ(品質)の指定 |
Repeat (リピート) | –repeat or –r | 1つのプロンプトから複数の画像を生成する指定 |
Seed (シード) | –seed | 特定の画像を参照させる指定 |
Stop (ストップ) | –stop | 画像の生成を途中で止める指定 |
Stylize (スタライズ) | –stylize or –s | 画像の芸術度(AIによる脚色)を指定 |
Tile (タイル) | –tile | タイルフォーマットの指定 |
Video (ビデオ) | –video | Discordで画像の短いクリップを作成する指定 |
Weird (ワイヤード) | –weird or –w | 風変わりな画像を作る指定 |
Style Reference (スタイル参照) | –sref | 別の画像の外観と雰囲気を参照する指定 |
Character Reference (キャラ参照) | –cref | 別の画像のキャラクターを参照する指定 |
Image Weight (イメージウェイト) | –iw | 画像のプロンプトの重みを調整する指定 |
Relax Mode (リラックスモード) | –relax | 低速だがクレジットを消費しない生成モードの利用 |
Fast Mode (ファストモード) | –fast | 高速な生成モードの利用 |
Turbo Mode (ターボモード) | –turbo | 最も高速な生成モードの利用 |
Raw Mode (Raw スタイル) | –style raw | より細かい画像の制御を行うモード |
Niji (Niji Journey スタイル) | –niji | 二次元画像に特化したNijiJourneyのモード |
Version (バージョン) | –version or –v | Midjourney またはNijiJourneyのバージョン指定 |
Stealth Mode (ステルスモード) | –stealth | Midjourney Webサイトで画像を非公開とする指定 |
Public Mode (パブリックモード) | –public | Midjourney Webサイトで画像を公開する指定 |
ちなみにMidjourney 公式のパラメータリストはこちらにもございます!最新の情報などは公式ページも併せてご参照頂けると幸いです。
Midjourney 画像生成関連のパラメータ解説
本項では生成に関わる主要なパラメータを一つ一つ紹介して参ります。
Aspect Ratio (アスペクト比)
アスペクト比は画像の縦と横の比率を指定するパラメータです。
デフォルトは「1:1」の正方形ですが、指定を変更する事で「4:3」の横長の画像や、「3:4」の縦長の画像を生成する事ができます。
<プロンプト例>
■横長の画像を生成する: – ar 16:9
■縦長の画像を生成する: –ar 9:16
Web版ではプロンプトで直接指定しなくても、パラメータからアスペクト比を指定する事ができます。

余談ですが、コマンドで指定する場合は比率を自由に指定できるので、例えば「100:1」の超横長の画像も作れます。

更に詳しい説明はMidjourneyの公式ドキュメントや、以下の私の記事を併せてご参照ください。

Chaos (カオス値)
カオス値はMidjourneyがプロンプトの指示を無視して「どこまで自由に画像をアレンジして良いか」を指定する様なパラメータです。
Web版ではプロンプトで直接指定しなくても、パラメータの「Veriety(Chaos値)」から指定する事ができます。

カオス値の指定をすると画像がどのように変わるのかは、実際の例をご覧頂いた方が分かりやすいかと思います。
例1: カオス値を指定しない(Chaos = 0)とした場合

例2: カオス値を(Chaos = 50)とした場合

だいぶ雰囲気が変わってきました。
例3: カオス値を(Chaos = 100)とした場合

キャットガールの要素自体が消滅しました。
No (ネガティブプロンプト)
「No」はMidjourneyにおけるネガティブプロンプト要素で、「画像に反映したくない要素を指定する」パラメータです。
Discord版とWeb版いずれにおいても、プロンプトに直接指示を出すパラメータになります。
どの様な時に使うかと言うと、例えばNiji Journeyで「Black Cat」と指示した際、実際の黒猫ではなく「女の子が擬人化した黒猫」として出力される傾向にあります。
<プロンプト:black cat 生成例>

こうした時に、以下の様に「–no human」で「人間の要素」を生成に反映しないという指示をする事ができます。

Personalization (パーソナライゼーション)
「Personalization」はMidjourneyがあなたの好みを学習し、生成結果に反映してくれる機能です。
Web版ではプロンプトで直接指定しなくても、パラメータの「Personalize」から指定する事ができます。

こちらの機能は利用するのに事前準備が必要になるので、詳しい手順は以下の記事をご参照ください。


Quality (クオリティ)
「Quality」は画像の生成の品質を調整するパラメータです。
デフォルトは「1」ですが、「0.25」「0.5」「2」の様に値を調整し、生成される画像の品質を調整する事ができます。
2025年3月現在はMidjourney v6.1が「2」に対応しており、それ以外のVersionでは「0.25」「0.5」「1」の指定のみが可能となっています。

ちなみにこちらのパラメータは基本、下げる必要性はないです。
以下は「–q 0.25」で作成した例ですが、著しく生成される画像の品質が低下するのでご留意ください。

Repeat (リピート)
Repeatは指定した回数同じプロンプトで画像生成処理を実行する事ができる機能です。
例えば以下の様にリピート回数を4回で指定すると、実行した際に同時に4回分の生成が開始されます。

ちなみにこちらでリピートできる回数は加入しているサブスクリプションプランによって変わります。
2025年3月現在は「ベーシックプランが2~4回」「スタンダードプランが2~10回」「プロとメガプランが2~40回」の範囲で利用できます。
また、リピートのパラメータは「FastまたはTurboモード」でのみ利用可能で、Relaxモードでは利用できません。
Seed (シード)
シードはMidjourneyの生成における、最初の開始点を指定できる様なパラメータです。
平たく言うと「先に生成している画像のSeed値を参照させて、近い雰囲気の画像を生成する」様な場面で利用する事ができます。
Seedの値は既に生成している画像の画面より、「Copy」から「Seed」を選択すると取得する事ができます。

上記の黒猫の女の子のSeedを利用し、白猫の女の子の画像を生成した例が以下です。

何となく、参照元のSeed画像のニュアンスを引き継いで生成されている様子がお分かりになるかと思います!
Stop (ストップ)
ストップはMidjourneyの画像生成を途中で停止させる事ができるパラメータです。
値が小さいほど早い段階で停止し、値が大きいほど遅い段階で停止します。

ちなみに最小の「–stop 10」を指定すると、ほとんど何も生成されていない段階で停止します。

Stylize (スタライズ)
スタライズは「AIによる美術的な脚色の度合い」を調整するパラメータです。
デフォルトは「100」ですが、0~1,000の間で調整をする事ができ、値が高いほど脚色の度合いが強くなります。
Web版では直接指定しなくても、パラメータからスタライズの値を指定する事ができます。

値が低いとAIによる脚色が弱くなり、プロンプトの指示に忠実な画像が生成されやすくなります。

逆にスタライズの値が高いと、上記と同じように単に「リンゴの絵」と指示をしてもAIによる脚色が強く反映される結果になります。

Tile (タイル)
タイルは「壁紙の様なタイルパターン」で画像を生成するパラメータです。
こちらを利用するとタイルの様な壁紙の画像が簡単に生成できます。

Weird (ワイヤード)
ワイヤード値はMidjourneyの「独創度合」を指定する様なパラメータです。
Web版ではプロンプトで直接指定しなくても、パラメータの「Weirdness(Weird値)」から指定する事ができます。

こちらの値を高めると生成される画像の雰囲気がかなり変わります。俗にいうAIっぽさが薄れて、独特な画風で生成される傾向にあるようです。

Style Reference / Character Reference(スタイル及びキャラ参照)
Style とCharacter Referenceは「元となる画像のスタイルやキャラクターを参照させて、画像を生成する」機能です。
通称、「Sref」と「Cref」と呼ばれる機能ですが、別記事で細かく紹介しているのでこちらをご参照頂けると幸いです。


Video (ビデオ)
Videoは「画像を生成している工程を動画化する」機能です。
この機能はDiscord版のみで利用可能で、Web版には実装されていません。
Discordでは以下の様にプロンプトに指示を出します。

生成された画像を右クリックし、「メール」のマークをクリックします。

すると、MP4形式で画像生成の工程を動画化したファイルのリンクが送られてきます。

生成された結果は以下の様な動画となっております。
Image Weight(イメージウェイト)
イメージウェイトは「参照させる画像の重み」を調整するパラメータです。
重みの数字が大きいほど、参照の度合いが強くなります。また、利用するMidjourney ・NijiJourneyのVersionによって重みの上限値がやや異なります。 最新のVersion 6.xxは「3」まで指定可能ですが、以前のVersion 5.xxは「2」までとなっています。
利用する際にはまず、参照したい画像を開いてUseから「Image」を選択します。

参照の度合いを最大の「3」で指定してみましょう。

すると、参照元と同じ雰囲気の画像を生成する事ができます。

逆に参照の度合いを低く設定すると、ほとんど要素を引き継がなくなります。

Relax / Fast / Turbo Mode (リラックス/ファスト/ターボモード)
Relax/Fast/Turbo Modeは画像生成の速さを調整するパラメータです。
Web版ではパラメータでどのモードで生成するかを指定する事ができます。

<各モードの概要>
■Relax:GPU時間を消費しないが、生成が遅いモード。Standardプラン以上で利用可能。
■Fast:GPU時間を消費する高速な生成モード。
■Turbo:Fastモード以上に高速に生成を行いたい場合に利用するモード。
Raw Mode (ロウモード)
Raw Modeは「プロンプトにより忠実に生成を行う」モードになります。
前述の「スタライズ」パラメータと要素が近いですが、Rawモードを有効にしてもAIによる脚色が抑えられる様になります。
Web版ではパラメータのモードから「Standard or Raw」を切り替える事が可能です。

まとめ
最後までご覧になって頂きありがとうございます!Midjourney には沢山のパラメータがあり、一気には覚えられないかと思います!後から見直したい方は是非、ブックマークに登録を頂けると幸いです。
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良かったら他の記事もご覧になって頂けると幸いです。

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